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お受験面接で「子どもの長所・短所」を聞かれたときの答え方|NG例と模範回答14選

お受験面接で「子どもの長所・短所」を聞かれたときの答え方|NG例と模範回答14選

「お子さんの長所と短所を教えてください」——親子面接において、志望動機と並んで最も多く問われる質問の一つです。そして、最も多くの保護者が「どう答えればいいか分からない」と悩む質問でもあります。

「短所を正直に言っていいの?」「長所を自慢話にしてはダメ?」「受験に不利になる答えは?」——本コラムでは、面接官がこの質問で見ていることを明らかにした上で、NGパターンと模範回答例を具体的に紹介します。


面接官が「長所・短所」の質問で見ていること

この質問の本質は、**「保護者がわが子をどれだけ深く理解しているか」と「課題に対して前向きに向き合えているか」**を確認することにあります。

見られているポイント3つ

① 子どもへの理解の深さ
「活発」「優しい」など誰にでも当てはまる表面的な言葉ではなく、具体的なエピソード・行動と結びついた長所・短所を語れるかどうか。「この親はわが子をよく見ている」と伝わることが重要です。

② 短所への向き合い方
短所を「欠点」として悩んでいるのか、「伸びしろ」として受け入れているのかが、親の成熟度・教育観として見られています。「短所がある子は困る」という学校はありません。「短所を親がどう捉えているか」が問われています。

③ 一貫性
長所と短所の内容、志望動機、子どもの面接中の様子が一致しているか。「面接では従順と言っていたのに子どもは全然落ち着いていない」などのギャップは、家庭の真実性への疑問につながります。


長所回答のNGパターン3選

NG①「とにかく元気で活発なところです」
→ どの子にでも言えそうな内容で個性が見えない。活発さが現れた具体的なエピソードを添えることが必須。

NG②「好奇心旺盛でなんでも吸収します」
→ 理想的すぎる表現で信憑性が薄い。どんな場面でどんな好奇心を見せたか、実例を一つ加えるだけで格段に説得力が増す。

NG③「ピアノが上手で、コンクールで賞を取っています」
→ 特技・成果のアピールになってしまっている。面接で求められる長所は「人格・性格面の特徴」であり、スキルの自慢話ではない。


短所回答のNGパターン3選

NG①「特に短所は思い当たりません」
→ 最も評価を下げる回答の一つ。子どもの課題から目を背けている、または現実を見ていないと受け取られる。

NG②「飽きっぽいところが短所で、いつも困っています」
→ 短所をただ嘆くだけで、親として何も働きかけていない印象を与える。「こう対処している」「こんな変化が見えてきた」を必ず添える。

NG③「頑固なところがあり、先生の言うことも聞かないことがあります」
→ 集団生活での指示従事に問題があると受け取られかねない。これは受験において致命的なNGワードに近い。同じ「頑固」でも言い換えと補足が必須。


長所の模範回答例7選

回答の基本構造:「特徴(一言)」→「具体的なエピソード」→「学校での期待」

① 粘り強さ

「一度やると決めたことを最後までやり遂げようとする粘り強さが長所です。昨年、縄跳びの二重跳びができるようになりたいと言い始め、私が手伝わなくても毎朝15分練習を続け、3ヶ月後にできるようになりました。その経験が本人の大きな自信になっています。貴校で新しいことに挑戦するときも、あの粘り強さで取り組んでくれると思っています。」

② 思いやり・共感力

「お友達の気持ちをよく読み取り、さりげなく助けられる思いやりの深さが長所だと感じています。公園で転んで泣いている小さな子に、自分から近づいて『大丈夫?』と声をかけ、そっと手を貸してあげる姿を何度か見かけました。まだ言葉でうまく表現することが得意でなくても、行動で示せる子です。」

③ 好奇心・探究心

「なぜ?どうして?という探究心の強さが長所です。図鑑を自分で開いて調べる習慣が自然と身につき、最近は昆虫の生態を熱心に調べています。知ったことを私に教えてくれるのですが、その説明が毎回細かくて驚かされます。」

④ 明るさ・場を和ませる力

「場の雰囲気を明るくする力があると感じています。初めての場所でも物怖じせず、自分から話しかけていくタイプで、幼稚園でもすぐにお友達の輪ができます。その明るさが周りの子の緊張をほぐすのか、自然とリーダー的な立場になることが多いようです。」

⑤ 集中力

「好きなことに取り組むときの集中力が長所です。工作を始めると2〜3時間でも集中し、途中でおやつの声をかけても『あとで』と言って手を止めません。その集中力を勉強にも発揮してほしいと思っています(笑)。」

⑥ 丁寧さ・几帳面さ

「物事を丁寧にやり遂げようとする几帳面さが長所です。折り紙を折るときも角をぴったり合わせることにこだわり、家の絵を描くときも窓の数を数えてから描くほど。入学後も作業や提出物を丁寧に仕上げてくれると期待しています。」

⑦ 素直さ

「人の話をまっすぐ受け取り、素直に実行できることが長所だと感じています。注意したことを嫌がらず、次の日にはきちんと直そうとする姿が印象的です。その素直さで先生の指導をしっかり吸収してくれると信じています。」


短所の模範回答例7選

短所回答の基本構造:「短所(一言)」→「具体的な場面」→「家庭での働きかけ・変化の兆し」

① 慎重すぎる・なかなか動き出せない

「新しいことに一歩踏み出すまでに時間がかかることが短所です。初めての習い事では、最初の2〜3回は見学ばかりで、なかなか輪に入れませんでした。ただ、一度動き出すと誰より熱中するタイプで、同じ習い事を1年半続けています。急かすより見守ることで、自分のタイミングで動き出す力を育てたいと思っています。」

② 感情の表現が強い(泣き虫・癇癪)

「思い通りにならないとき、感情を抑えるのがまだ難しい面があります。ゲームで負けたときや作品がうまくできなかったときに泣いてしまうことがあります。ただ、最近は『どうすればよかったか』を一緒に振り返る習慣をつけたことで、立ち直りが少し早くなってきたと感じています。」

③ 言葉よりも行動で先に動く(衝動性)

「思ったことをすぐ行動に移してしまうところがあり、時に先走ってしまうことがあります。順番を待てずに手を出してしまったり、話の途中で動き始めてしまったりすることがあります。家では『最後まで聞いてから動こう』という習慣を毎日意識させており、幼稚園の先生からも『最近よくなってきた』と言っていただいています。」

④ 人見知り・場所見知り

「初めて会う人や初めての場所では、なかなか本来の姿が出しにくいところがあります。家では活発で話し好きなのですが、新しい環境では自分から声をかけることが苦手です。ただ、場の雰囲気を理解してから動くタイプで、幼稚園でも時間はかかりましたが、今は誰よりも先生に話しかけています。」

⑤ 飽きっぽい(集中が続かない)

「好奇心が旺盛な分、一つのことに長く取り組み続けることがまだ難しいことがあります。工作や積み木は長時間集中できるのに、ペーパーの練習は30分が限界のことも。ただ、興味を持てると驚くほど集中できるタイプなので、好奇心を入口に学習との接続を工夫しています。」

⑥ 負けず嫌いすぎる

「負けることを非常に嫌がり、悔しさをうまく消化できないことがあります。カードゲームなどで負けると悔しさが顔に出てしまいます。ただ、負けたときに一緒に『次はどうしよう』と振り返るうちに、最近は自分で『また練習する』と切り替えられるようになってきました。この感情の強さをエネルギーに変えていけると思っています。」

⑦ 引っ込み思案(自己主張が弱い)

「自分の意見を表に出すことがまだ苦手で、グループの中では流されてしまうことがあります。家では毎日『今日どう思った?』と感じたことを言葉にする機会をつくっています。少しずつですが、自分の考えを伝えようとする場面が増えてきており、成長を感じています。」


短所をポジティブに言い換えるテクニック

同じ特性でも言葉の選び方で印象が大きく変わります。

印象が悪い表現 ポジティブな言い換え
飽きっぽい 好奇心旺盛で新しいことへの関心が高い
頑固 意志が強い・信念を持って行動する
引っ込み思案 慎重で観察力がある・場を読む力がある
人見知り じっくり関係を築くタイプ
泣き虫 感受性が豊か・感情表現が素直
落ち着きがない 行動力がある・エネルギーが高い
言うことを聞かない 自分の意見を持っている・自主性がある

ただし、言い換えるだけで終わらず「どう向き合っているか」を必ず添えることが重要です。言い換えだけでは「問題から目を背けている」と見られます。


面接練習で「長所・短所」を磨く方法

長所・短所の回答は、一度作っても練習しないと本番で詰まります。特に「具体的なエピソード」は、焦ると頭から飛んでしまうことも多い。

練習のポイント:

  1. エピソードを3つ以上準備しておく(1つだと追加質問で詰まる)
  2. 「それはいつのことですか?」「その後どうなりましたか?」という掘り下げ質問にも答えられるようにする
  3. 父親・母親でそれぞれ異なるエピソードを持つと、家庭でよく観察していることが伝わる

Pitchy Kids の親パート練習では、長所・短所に関する質問も練習できます。AIが追加質問を投げかけてくれるので、「一言で終わらず掘り下げられる回答」が自然に身についていきます。

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まとめ

長所・短所の回答で差がつくのは、具体性・一貫性・前向きさの3点です。

  • 長所:「特徴→エピソード→学校での期待」の3段構成
  • 短所:「特徴→場面→親の働きかけ・変化の兆し」の3段構成
  • 言い換えるだけでなく「向き合い方」を必ず語る
  • 父母それぞれが異なるエピソードを準備する

わが子の長所・短所は、毎日一緒にいる保護者が最もよく知っています。「完璧な子」を演出しようとするより、本当に見えているわが子の姿を、具体的な言葉で語ることが、面接官の心に届く回答になります。


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